寒すぎる成田

2008.02.02


高度に進んだ現在の技術をもってしても人間は大宇宙の法則「物理の法則」に逆らうことはできない。巨大な推進力をもつジェット機と言えども、離着陸は空港敷地内で行なうという制限がある限り、向かい風で行う必要がある。

残り少ない鶴丸のJAL機

昨日天気図を見ながら、強烈な低気圧の南下から明日の関東は朝から強い北風となると判断し本日の成田詣でを決定。成田空港で欧州便が離着陸を行なうのは午前中で、太陽の位置を勘案すると南側から狙うのがセオリーである。後は撮りたい絵によって構図が変わるが、私の絵には北風が必要不可欠である。傑作写真は偶然でも撮れるが、良い作品を目指すには偶然だけでは心もとない。
 そんな気象判断どおり成田は北風。空港バスターミナルの「気温3℃」という表示を尻目に9時ごろから滑走路脇(通称「畑の道」)で撮影修行。考えるまでもないが滑走路脇は屋外でありそれも吹きっ晒しの北風、そんな場所で動かず撮影である。指先が凍えるとかいう様なレベルではなく体の芯まで冷える。都会では久しく味わっていない本気の寒さと戦いながら、修行には機材だけでなく服装も重要な装備であることを感じて本日は終わり。

空港は風の強い場所にあるから、冬寒いのは当たり前