ネーミングの妙

2008.04.21


非接触型ICチップカードを実際に使ったのは、確か10年ぐらい前のICカードの展示会であったように記憶している。その頃の主流は8接点方式の接触型ICカードであり、展示会の片隅でNTTデータが非接触ICシステムの実用例としてJR東日本の改札を自動化する試作機を展示し、実際に試した記憶がある。

すでに関西民鉄のスルット関西、JR東日本のIOカード(イオカード)サービスが始まっており、乗車料金清算方式に違和感はなかったものの、非接触方式は香港で見たことがある程度であった。その後、JR東日本のsuicaサービスが始まり、物販利用に加え、私鉄との相互利用(PASMO)が始まる中で、急拡大を遂げたのは承知の事実である。

非接触カードが普及したのには便利さだけではなく、スイカというネーミングに何かしらカッコ良さがあったものと考えている。これは、キセル防止に躍起になって先行導入したJR西日本のイコカや、民鉄のPASMOやPitapaが非接触方式の代名詞にならないことからも伺える。

スゴカ@JR九州

JR東海の「トイカ」やJR北海道の「キタカ」についても、ようやくおらが町でも始まったかぐらいの捉えようであり、ネーミング力は弱い。

しかしである、JR九州はスゴカ、福岡市交通局は「はやかけん」である。JR九州は「Smart Urban GOing CArd 」と強引ながら英語の略称と言い張るが、「はやかけん」に至っては、「は」やくて「や」さしくて「か」いてきな「けん」である。

参った。・・・ただ、ともにキャラはいけてません。